これまでの人生、そしてこれからの人生を考えると、長生きしつつも楽しく暮らしたいなぁ…なんてことを思います。
そんなとき、偉人が残した言葉、そして心理学の記憶に関する内容がひも付き、成長し続けることが長生きしていると感じるコツだという気づきがありました。
今回のテーマは、やりたいことを実現するために、成長しようとするーそのことが長生きにもつながるというお話です。
成長し続ける秘訣
偉人たちの言葉
儒教の始祖である中国の孔子は、こんな言葉を残しています。
知っていることを「知っている」といい、知らないことを「知らない」ということが【知っている】ということである
そして、孔子と同じく四聖人の1人に数えられるソクラテスも、こんな言葉を残しています。
無知の知(自分の無知を自覚すること)が、真の認識に至るミチである
2人の言葉。共通するのは、知らないことに焦点が当たっているという点ですね。
知らないことってどのくらいある?
知らないことって、どのくらいあるんでしょうね、ちょっと一緒に考えてみませんか。
学校で習う勉強…まぁ知っている範囲になるでしょう。
生きる上で必要なこと…知らないと生きていけないですからね、まぁ知っているということでいいのかもしれません。
自分の専門分野…それが生業となっているなら、知っているということになりますね。もちろん分からないこともあると思いますが。
親しい人が思っていること…分かることもあるでしょうが、言葉にしてもらわないと知らないことってたくさんありますよね。
自分のこと…1番知っていそうで1番知らない・分からないかもしれませんね。
考えてみると、知らないことの方が圧倒的に多いですね。
だいたい知っていること
知っていることを考えてみて、知っていることの中には、よく知っていることもあれば、だいたい知っていることもあると思います。
そして、だいたい知っている状態のものは、時間をかけてまでよく知っている状態にしようとしますでしょうか?多くの場合、だいたい知っている状態そのまんまではないでしょうか。
このグレーゾーンとも言える「だいたい知っている」は、思考の停止している状態です。
思考が止まるということ、それはつまり、成長が止まるということ。
孔子とソクラテス、2人の言葉から、知っていることと知らないことに境界線をはっきりさせようとする意図を感じるのは、もしかすると、何かとても重要な意味が含まれているのかもしれませんね。
長生きの秘訣
人生の長さと深さ
人生100年と言われるようになった昨今、何歳まで元気に生きるか。
もちろん、寝たきりで長く生きるよりかは、自分のやりたいことをやっていたいですよね。
そして、生きる年数も大事ですが、どのように充実した人生を送れるかー長く生きるより深く生きたいという名言がありますが、これも大事なことではないでしょうか。
強く残る記憶
人生の20%にも満たない15〜30歳の青春時代は、記憶に強く残るというデータがあります。
心理学では、これをレミニセンス・バンプといいます。
レミニセンス:ある出来事について、直後よりも一定時間経過したときの方がよく思い出せるということ
バンプ:隆起・こぶ
画像:錯思コレクション100 レミニセンス・バンプより
人生の20%にも満たない15〜30歳の青春時代は、何か今後の人生に関する重大な決定を行い続けている時期(高校や大学、就職、恋愛、結婚、子どもができる、住む家を変えるなど)でもあるので、強く残りやすいと言われています。1思い返してみれば、僕は過去の夢を見るとき、ほとんどが中学〜高校の部活の夢です。わずか6年程度なんですけどね。
人生の深さに直結する記憶
今後の人生に関する初めての決定的な選択をするということ、それはつまり、目新しさや予定調和の崩壊によって起こると言えるのではないでしょうか。
人生の深さは中身の濃さ/記憶の内容であるとするならば、長く生きると感じるには、中身の濃い人生、記憶に残る出来事を多く体験すること。そしてそれは、定期的に驚けばいいことにもなります。
一見、つながりがあるようには見えない「成長」と「長生き」ですが、どちらも目新しいことを繰り返し体験することで成就すると言えるのかもしれません。
知らないことだらけの人の人生、もう歳だからと言わず、新しいこと、驚けることにチャレンジすることで、中身の濃い人生を送れるのではないかーというお話でした。
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