うつ病になりやすい人
精神的な病気で、最も多いものの1つに「うつ病」があると思います。
学校・職場での成績・人間関係、季節や天候、産後、不定期に訪れる感情の波 など
ストレス、性格、疾患、外的要因。
人生におけるさまざまな場面で、誰もがなりうる可能性を秘めているのではないでしょうか。
その中でも、一般的にうつ病になりやすい人と言われる人には、次のような方が挙げられます。
- 真面目な人
- 責任感の強い人
- 几帳面な人
- 完璧主義な人
- 気遣いのできる人
こういった性格の人がなるわけでなく、あくまでなりやすいとされています。上記のような人たちが職場にいるとすると、仕事の正確性や生産性が上がるかもしれませんし、逆に浮いてしまう場合もあるかもしれません。
いずれも、決して悪い特徴ではないにも関わらず、悩みは尽きず生きにくいーそして、そんな社会ってなんだかなぁ、と思ってしまいます。
では、うつ病になる人とならない人のちがいは何なのか、そしてうつ抜けするにはどんなことをすればいいのか。
僕は確信しています、上記の特徴の人たちは、ある1点だけを変化させるだけでうつ病になりにくくなる。それが実現すると楽になるし、一生懸命なあなたを誰も見放さなくなる。
今日は、そのことについてお話ししたいと思います。
- うつ病の症状を抱えている人
- うつ病になりやすいと言われる性格に該当する人
- 自分の周りにうつ病の症状の方がいらっしゃる人
うつ病になりやすい人の共通点
改めて、うつ病になりやすいと言われている人の特徴を挙げます。
- 真面目な人
- 責任感の強い人
- 几帳面な人
- 完璧主義な人
- 気遣いのできる人
これを見ると、真面目で責任感が強くて完璧主義という点から、職人さんを連想される方もいるでしょう。
あるいは、几帳面で気遣いのできるという点から、HSP(非常に感受性が強く、敏感な気質のある人)の特徴を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、性格や肩書きなどで括ってしまうと、うつ病になりやすい/なりにくいの判断が難しいように感じます。
よって、次のように視点を変えてみたいと思います。
うつ病になりやすいと言われる性格の方の共通点には、どんなことがありますでしょうか?
真面目、勤勉、責任感が強い、几帳面、完璧主義、凝り性ーその人たちが持っている価値観といいますか、在り方のようなものです。
その答えは、次の助動詞がピンと来るかもしれません。
- should:〜すべきである
- must:〜しなければならない
- need:〜する必要がある
いかがでしょうか?
何らかの強い信念があるからこそ、真面目であらねばならない、困っている人を助けるべきだ、改善する必要があるーといったふうにつながります。
そして、もしもこれだけなら、まだうつ病にならない人もいます。
決定的になるのは、こういった信念を持った上で、実現しなかった等の理想と現実のギャップが大きいときに、うつ病のような症状が出ます。
ギャップを埋めないと、脳は生存本能的に危険と感じるため、うつ病のような症状を使って、その穴埋めをする。
これは、脳の空白の原則と呼ばれるものですが、埋めないと混乱する、だから私はうつ病のような症状があるーこうやって均衡を保とうとしてしまうのです。
うつ病になりやすい人が行える改善
うつ病のような症状を引き寄せるまでの工程をまとめてみます。
- 〜すべき、〜しなければならないという思いが強い傾向にある
- そうありたいという理想とそうならない現実のギャップが生まれる
- そのギャップを埋めるために、脳がうつ病のような症状を作り出す
では、この状況の人が、うつ抜けを目指すとすれば、どんな行動をすればいいでしょうか。
一般的に言われるのは、こんな感じが多いかと思います。
- その状況から逃げていいよ
- 大雑把/おおらか/妥協 を身につける
- 精神科医やカウンセラーに相談する
どれも間違いではないと思います。
一方で、じゃあどこまでうつ病のような症状と付き合うの?と考えると、いずれの場合も長引きそうな感じがするかもしれません。環境から逃げても解決するとは限りませんし、性格はそうすぐに変わるものではないですし、お医者さんは数年かかるでしょう。
そこで、現在の症状を引き寄せるまでの工程のある点に注目してもらいたいと思います。
理想と現実のギャップがあるから、脳はうつ病のような症状を引き寄せているーでは、ギャップがなければどうなるか。
答えは、ギャップを作るとギャップが生まれるので、「ギャップを作らないようにする」になります。ギャップがないということは、うつ病のような症状も必要ないので、症状がなくなります。
理想と現実のギャップを作らないためには、理想を低くするか、現実を諦めるか…なんかどっちもちょっと嫌な感じがしますね。
そこで、もう1つ選択肢がありまして、こうありたい!という理想を少しだけ緩めるという選択をおすすめしたいと思います。
つまり、should、must、needを少しだけ緩めるということです。
ということは、大雑把/おおらか/妥協ってこと?となるかもしれませんが、性格なんてそう変わらないもの、人によっては難しいでしょう。
もしも緩めることができる人は、緩めてください。緩めた結果に丸をつけてみてください。もしも緩めることが難しい人は、緩められない性格を逆に利用してみるといいと思います。
どういうことか。
真面目な人は、これまでやってきた真面目な性格で、真面目を緩めることを真面目にやるとどうでしょうか。
気遣いのできる人は、人に気遣いをするという点で、自分へも気遣いをしてみるとどうなりますでしょうか。
いつも全力で完璧主義な人は、野球でいうクローザーに向いているのかもしれませんが、先発投手に転向するようなイメージで調整してみてください。
ちょっと最後は変化球を入れましたが、症状は人それぞれで、生きてきた環境や能力、信念、アイデンティティがちがうように、解決の道のりはその人にぴったりの方法があります。それは他でもない、あなたしか知らないことです。
あなたの意識では、今はそれは分からないかもしれませんが、あなたの中にある無意識は、きっとその答えを知っているーそんなふうに僕は思います。
誰にも見捨てられない
うつ病のような症状が生まれるきっかけは、職場の人間関係だったかもしれませんし、環境の変化だったかもしれません。
しかし、あくまで症状を引き寄せたのは、他でもないあなた自身。
ただし、それは決して悪いことではありません、だって脳はそういうものなんだから。
そう、悪いことではないんです。真面目で、勤勉で、責任感が強くて、完璧を目指して、気遣いができて…悪い人じゃないですよね。
もしも、この性格を持ち合わせていて、うつ病のような症状を引き寄せていたら、ぜひ少しだけ緩めてみてください。
すると、周りの人は、あなたを絶対に見捨てません。そう、絶対に。
なぜなら、あなたは悪い人ではなく、真面目で、一生懸命で、気遣いのできる、とても素晴らしい感性を持っているのだから。
あなたの周りにそんな人がいたら、あなたは見捨てますか?見捨てませんよね。そもそも見捨てれるなら、うつ病のような症状なんて引き寄せませんから。
きっと、周りも見捨てませんし、助けを出してくれるでしょう。
それが直接、解決につながるかどうかは分かりません、それはあなた次第です。
そんなあなたは、まず、どんなことに取り組むのでしょうか。
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