職場ではOKだけど、家庭ではNG!? 「手伝おうか?」の言葉の深い意味



誰かがやっていることに「手伝おうか?」と声をかける優しい心遣い。

でも、ちょっと待って。職場ならこれは優しい部類に入るかもしれませんが、家庭ではそうはいかないかも?

ちょっとした言葉の使い方なんですけど、思い当たる節がないか、または同じような言い回しをしていないか、ちょっと確かめててください。




手伝おうかの声かけの受け取られ方

職場における「手伝おうか?」

重い物

もしも数人以上が働いている職場において、ちょっと大変そうな同僚を見かけたとき、「大丈夫?手伝おうか?」と声をかけてもらえたら、どんな気持ちになりますでしょうか。

本人にも仕事があるにも関わらず自分を気遣ってくれていると思い、嬉しいと思う人が多いかもしれません。

余計な気遣いするなっていう場合ももちろんありますけどね(笑)

どう感じるかは、そのときの環境や、当人同士の信頼関係等によって変化するでしょう。

家庭における「手伝おうか?」

さて、同じ「手伝おうか?」を、家族に対して使ったらどうなるでしょうか。
こちらも、喜ぶ人もいれば、余計な気遣いと思う人、その時々かなと思います。

ただし、職場とは違い、厄介なケースが増えます。

アドラー心理学では、ライフタスクという考え方があります。
労働の課題/交友の課題/愛の課題と名付けられ、後者になるほど、同じ問題でも解決が難しくなるというものです。

同じ「手伝おうか?」が、職場の人間関係のときは問題にならなかったのに、家族になると問題になるという場合があります。
さて、どんなとき、なぜそうなるのでしょうか。

嫌われる勇気
嫌われる勇気

岸見 一郎/古賀 史健 著

アドラー心理学を有名にしたベストセラー。

アドラはー、フロイトやユングと並び三大心理学者と言われます。
2人が原因論を提唱したことに対して、アドラーは目的論を提唱しました。

嫌われる勇気は、アドラー心理学を哲学者と青年の対話形式にし、分かりやすくしたお話です。



「手伝おうか?」の裏に隠されたメッセージ

たとえば、奥さんが家事でバタバタしているとします。そこへ旦那さんが「手伝おうか?」と声をかけたとします。

家事をする奥さん

昔ながらの旦那さんは、仕事は俺、家事は奥さんと完全分業の発想なので、奥さんの仕事が終わってないのは奥さんの責任、自分がやることじゃないという根底があるようです。よって、手伝おうか?の言葉さえ出てこないかもしれません。それに比べれば「手伝おうか?」のひとことが出てくるだけ、積極的な旦那さんかもしれません。

ただし、よーく考えてみてください。
手伝おうか?は、誰の何を誰が手伝うのか。

奥さんの家事を旦那さんが手伝うーですよね。奥さんの家事を…なんです。

分かりますでしょうか?

家事をするのは奥さんという前提があるのです。
もちろん昔ほどではありませんが、家事の割合は今でも奥さんの方が多いでしょう。ですが、今の風潮にはちょっと合わないかもしれませんね。

そして、知ってますでしょうか。旦那さんの仕事/奥さんの家事、同条件で労働賃金に換算すると、奥さんの方が収入は間違いなく上です。家事はマルチタスクかつハイスキルが必要です。1それに気付けない旦那さんは、多分そこまで仕事できない人かもしれないですよ(ボソ

家事(1人)

「手伝おうか?」に代わる言葉がけ

では、どのような言葉がけが良いでしょうか。

① 「手伝おっか」「手伝った方がいい?」

細かいニュアンスですが、相手に許可を取る姿勢です。手伝う準備ができていることを相手に伝えます。
例えば台所に一緒に立たれるのを嫌う奥さんもいらっしゃるので、まずはこの言葉がけあたりから始めるといいかもしれません。

② 手伝うね!

一緒にやるという意思表示です。家事はみんなでやる前提があると出てくる言葉です。
もっと言うと、「手伝うね」声をかけると同時に手伝っている状況を作れる方は、かなりモテる部類だと思います。

家事(2人)

いかがでしたでしょうか。他にも似たようなシーンがあるかもしれませんね。

共働き家庭が増え、育児も分担という風潮が広まってきたからこそ、自然と「手伝うね」が言える習慣がついていると、ちょっとかっこいいかもしれませんね。



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