欲望と能力のギャップを埋める
幸せとはなにかー人類の永遠のテーマでしょうか。
幸せになるためには、不幸から抜け出す必要があります。
では、不幸とはなにか。
社会契約論などでおなじみのルソーはこう言います。
不幸とは、欲望と能力のギャップである
欲望と能力のギャップが大きいほど不幸であるという考え。なるほど確かにと思わせます。
今回は、欲望と能力のギャップについて、少しだけ掘り下げたいと思います。
欲望と能力のギャップ
さて、このルソーの言葉が現実でどのようなときに起こるのか、いくつか例を挙げてみたいと思います。
- 大好きなあの子と付き合いたい!!
- …でも、隣にいるだけの魅力が自分にはない。
- 億万長者になりたい!!
- …でも、今の給料では夢のまた夢だ。
- 組織のトップに登り詰めたい!!
- …でも、巧みな処世術が自分にはない。
確かにどれも、本人からすると不幸と感じているでしょう。実現する力(≒能力)がないと思えば思うほど、より不幸と感じるのも頷けます。
欲望と能力のギャップを埋める
では、上記のような欲望と能力のギャップを埋めることで、不幸だと感じないのであれば、どうすればその差を埋めることができるでしょうか。
大きくは次の3点かと思います。
- 能力を上げる
- 欲望を緩める
- 欲望を変える
① 能力を上げる
若い人が選択しやすく、実行しやすいと思います。スキルを磨いたり、おしゃれになってみたり。
実現しようというエネルギーは豊富にある傾向にあり、知得や体得する力もあります。
② 欲望を緩める
歳を重ねた人が選択しやすく、実行しやすいと思います。人生で得た教訓を生かして、身の丈にあった賢い選択を行うことができます。
若い人ほどエネルギッシュでなくとも、効率のいいエネルギーの使い方を知っています。
③ 欲望を変える
どの世代でも簡単なのは、欲望を変えるという考え方です。たとえば、お金持ちになりたいという欲望の場合、①はお金を稼ぐ力を、②はお金でやりくりを工夫します。
欲望を変えるとは、なぜお金持ちになりたいかの問いに真摯に向き合い、お金持ちになることによって実現したいことはなにかを無意識下から見つけ出し、その形を変えることにあります。
たとえば、お金持ちになって貧しい人を救いたいのであれば、貧しい人を救いたいに変えるなどです。
筆者の場合ですと、タワマンに住みたい!!と言っていた36歳から2年後、タワマンより今の生活の方が贅沢してる!!と気づいたことが、ある種の欲望の変化かもしれません。
景色はいいし、食事はおいしいし…タワマンで実現したいことは全部叶えていて、それでいてタワマン生活の不安要素も全てない今の生活が最高じゃないかと38歳のときに気がつきました。
夢や目標がギャップを広げる
どの方法を選んでもいいと思いますが、それを実現するためにと取り組むものの、結果的にギャップが広ってしまうという可能性もあります。
最たる例が、夢や目標を持つこと。
夢や目標を持つことはとても大事かもしれませんが、持つことによって、実現した理想の自分と、今のまだまだな自分との差を認識してしまうこととなります。
幸せになるためにまずやることは、幸せでない自分を作り出すこと。幸せでない自分じゃないと、幸せになろうとしないですからね。だから、夢や目標が明確であればあるほど、不幸現象が多くつきまといます。
夢や目標を見つけないといけないなんてことはありません。意識下にないだけで、無意識下には必ず存在すると言われています。
そして、無意識下にあるということは、意識していないから、自分で自力で見つけるのは非常に難しいです。何かがきっかけで気づかない限りー意識していないですからね。
無意識下にある自分の真意
夢や目標を持つ代わりに、自分の無意識との対話を進めることで、いつの間にかギャップがなくなっているという経験を何度かしました。
自分の無意識にある真意ーこれを肯定的意図、あるいは変性真意と言いますが、自分の無意識との対話は、スキルとして行うことができます。
有料ページや講座にてお伝えしていますので、興味のある方は続きをご覧いただければと思います。
ニュートラルベースNLP®︎の講座のごあんない
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