自分のいいところを見つける方法
みなさんは、自分のいいところってどこだと思われますか?
「ここです!」と主張すると、他人から見たらそんなこともなかったり、自画自賛かよと思われたり。
反対に、自分のいいところがよく分からないという人もいますよね。
人から言われないと、なかなか気づくことのできないのが、自分のいいところ…うーん、悩ましい。
バリバリの理系脳の僕。
まちづくりに参加していた頃、経営者やリーダーから「君は書面作ったり議事録作ったりの文章能力がすごいよね」と言われたことがあります。たしか、行政に提出する助成金申請書を作ったときだったと思います。
僕は決してタイピングが速いわけではないですし、こんなん誰でも作れるやんと思っていました。
しかし、時は経ちコロナ禍。持続化給付金の神聖に、知人が10万払って外注しようとしていたので、そんなん僕やるよといってお手伝いしたのをきっかけに、何名かの方のお手伝いをして気づきました。みんな、意外とできない…というか、煩わしくて抵抗があるだけだと思いますが、やれないんだ…と。
まちづくり時代に言われたことを3年経ってから自覚した瞬間でした。
そんな、自分のいいところに気づけないとお悩みの方に朗報です。
いいところに気づけないのは、考え方によってはマイナスと捉えてしまうかもしれません。
しかし、気づけないということは、実はとてもいい長所を持っているということで、それを生かすといいところがたくさん見つかるよ!というお話です。
他人は自分の写し鏡だから言動には気をつけるの真意
小さな頃、親や先生からこんな言葉を聞いたことがありますでしょうか。
「他人は自分を映す鏡なんだよ。だから自分の行動・発言は気をつけようね」
1つの解釈の例として、もしも他人に嫌な面が見えたとしたら、自分にもその嫌な面を持ち合わせていると考えられます。
もちろん、いいところも鏡のように映るのですが、まずは悪いことをしないようにという使われ方が主流な気がします。
ただし、この一般的と思われる解釈ですが、全部が全部当てはまるとは限りません。
極端な例えですが、「猫って可愛いよね〜!」って話したら、「猫を好きなやつなんか狂っている!キ◯ガイだ!死んでしまえ!」と言われたとします。
そんなふうに発狂する面がない人も、他人は自分の写し鏡だから…なんてことはないですよね。
もしも、他人は自分の写し鏡をより正確に解釈するならば、こんな感じでしょうか。
相手の何か芳しくない言動に対して、嫌な感じがあった場合、それを嫌だと思わせる信念・価値観があなたの中にある。
それは自分にもある嫌な面かもしれないですし、非常識だと感じて嫌だと感じる面かもしれません。
他人は自分の写し鏡だからといって、他人のいいところが自分にあるとは限らない
同様に「他人は自分の写し鏡だから、相手のここがいいと思ったことが自分にもある」とは限りません。
笑顔がとても素敵で、自分にこんな素敵な笑顔を見せてくれるのは、自分も常に笑っているからだ!…そうかもしれませんし、そうじゃないかもしれませんよね。
笑顔が素敵だという自分の中にある価値観を教えてくれる…これが他人は自分の写し鏡の本質かと思います。
自分のいいところ・すごいところは、自分の中では当たり前だと感じていることがそれなりに多くあります。当たり前すぎるから、特段いいところと感じない。だから分からない。それはまぁ仕方のないことかと思います。
もういっそのこと、自分のいいところは他人から聞かないと分からないものと定義してしまってもいいくらいだと思います。
自分のいいところが分からないに隠された潜在能力
ここで、ふと冷静に考えていただきたことがあります。
自分のいいところが分からないーこのいいところってどう定義されているかということです。
何がいいのか、どういいのか、どのくらいいいのか。
別の記事で紹介したメタモデルの省略・歪曲・一般化で補ってみてください。
少なくとも、自分にいいところが分からないということは、誰かの何かはいいと思っているということ。それと無意識に比較しているるからこそ、いいところがないと感じている。
この工程には、相手のいいところを見つける力があり、いいと思っているところを「いいところ」と思える価値観があるのが前提です。
相手の所作・言動を通じて、自分にとっていいと思える価値観に気づく。いいと思っていることに気づいたら、その価値観に基づいて積極的に取り入れる。
そうしていると、あなたのいいところとして定着したその所作・言動を他の人が見たとき、こう話してくれるかもしれません。
「あなたのここ、とても素敵でいいところだね」
いかがでしたでしょうか。
よくよく考えてみれば、「他人のいいところは積極的に取り入れる」ということと、やっていることは同じです。
ただし、ただ闇雲に真似するのとは違い、他人のいいところを見つけるという力を使って、自分の内にある素敵なところを見つけてあげるという点が異なります。
ぜひ、あなたの中にある気持ちを大事に、そして今まで気づかなかった自分がいいと思っているものを磨いてあげてください。
自分がいいと思うことを相手にもする…はトラブルになる
なお、1点だけ注意する必要があります。
今回の記事で、自分がいいと思っているものを、相手にもすれば喜んでもらえるからと言って行うとトラブルになる可能性があります。
あなたにとっていいことが、決して他の人からするといいこととは限らないからです。
ぜひ合わせて、こちらの記事もご覧いただければと思います。
自分の嫌がることは他の人にしないーこれはその通りですが、自分がされて嬉しいことは他の人にもしてあげよう!はとんでもない発想です。一体なぜか。その理由や実例を紹介します。
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