うまくいかないときのオススメ心理術3選



うまくいかないときに試してもらいたいこと

  • 上手にできない
  • 何度やっても失敗する
  • 改善を試みても同じ過ちを繰り返してしまう

日々生きてゆく中で、何か困難や問題が発生したものの、思うようにいかないことは多々あるかもしれません。
現実的に不可能なことは除き、できそうだからとチャレンジしたもののできない場合、ちょっとした工夫をするだけで、意外と達成してしまうこともあります。
今回は、うまくいかないときに考えてみたい、オススメの心理術を3つご紹介したいと思います。

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なぜ?→どうすれば?にする

上手にできない場合「なぜできないのだろう?」と自問自答をすることがあるかもしれません。
実はこの時点で、「なぜ」の魔力に取り憑かれてしまっているともいえます。

「なぜ」を使う質問は、本来、信念・価値観を探す際に使うとよいとされています。

A.なぜを使うとよい事例

あなたはなぜ歌手のミチを選んだのですか?

歌手を選んだ理由については、何か特別な思いがあることがほとんどではないでしょうか。
相手の信念や価値観などを引き出す場合に、なぜは最高の働きをしてくれます。

B.いい場合とそうでない場合がある事例

なぜ、安くてそれなりの品質である海外産ではなく、割高の国産を選んだのですか?

国産を選んだ理由については、特別な思いで選んでいる場合もあれば、好みの問題もあります。確固たる理由があればいいのですが、そうでないときは糾弾になるおそれがあります。
よってこの場合「なぜ」は使わず、国産を選んだ理由は何ですか?/選考基準を教えてくださいあたりが望ましいと思います。

C.なぜを使うとまずい場合

なぜ遅刻したのですか?

遅刻をした理由については、相手を責めてしまい、相手自体の否定につながるおそれがあります。もちろん遅刻自体は良くない行動である可能性もありますが、時間に間に合わなかったという行動がまずいだけです。

「なぜ」は、「ちゃんと起きられなかったあなたが悪い」というふうに、遅刻したその人の存在自体をも否定してしまう強さがあるのです。そして、遅刻してしまった自分に×をつけがちです。

よってこの場合は、「何があって遅刻したのですか」とすると、遅刻の原因となったものにだけ焦点が当たるため、立て直しや改善がスムーズに行きやすいと思います。「何があって遅刻したんですか?」「昨日全く寝つけなくって、寝坊しちゃったんです」「寝付けないと大変だよね、今日無理しないでね」という会話にも繋がりやすいですよね。

参考までに、原因は自分の内側になく外側にあると定義することで、多くの問題は解決してしまいます。これを問題の外在化といいます。

まとめ

なぜ?は相手の特別な思い、信念・価値観を引き出したいときの切り札として使う

なぜの代用

さて、本題に戻しますが、なぜ?の代わりとして、どうすれば?を用います。

「なぜ」のあとに続くのは「できないのだろう
「どうすれば」のあとに続くのは「できるだろう

脳は、前者のように質問されるとできない言い訳を探し、後者のように質問されるとできる方法を探します。
そして、無意識下で質問に対する回答を探し始めます。
意識と無意識の領域・処理能力の差は、1:200万ともいわれているため、自分が思っている(意識下)以上に、質問の差による影響が大きくなります。

質問の質を変えるだけで、人生が大きく変化するのも頷けます。
これは子育てにおいても大きな影響を及ぼします。
子どもに、なぜ(やらなかったのか)?と聞くのと、どうすれば(やれたのか)?と聞くのとで、全く違う思考傾向を持ち、言い訳上手な人改善策を提案できる人になる可能性が高くなるからです。



数字を活用する

オススメの心理術、2つ目は数字の活用です。

うまくいかない場合、問題となる工程を見つけ出して改善を試みます
多くの場合、感覚でやっていること、なんとなくやっていること、それらを問題ないと思っていることに落とし穴があったりします。

たとえば、料理。
レシピ通りに作っているものの、思っている味にならないという経験をしたことがあるかもしれません。大さじ2杯を目分量でやっているため、実際のところは1杯なかった…ということ、あると思います。
旨味に直結しやすい塩加減ー水に対して0.8〜1%の塩加減がおいしいとされる中、計らずに入れたら全然足りていなかったなんてこと、ありそうですよね。

他にも、中火で10分炒めたけど火の通りが悪い気がするーこれは、レシピ提供者と調理者の中火の火加減が違う、フライパンの熱伝導が違うーなどなど、さまざまな要因がありそうですね。

実際のところ、わざわざジュール計算をするほどではないと思います。
ただ、普段コーヒー豆の焙煎を行っている筆者の体験から、ちょっとした火や気温等によって、出来上がり時間に大きく差が生じることはザラにあります。
なんとなくでもいいので考えてみる必要があるようにも感じます。

ちなみに、反対に数字にこだわりすぎてできない場合もあると思います。
僕のコーヒーの体験談ですと、師匠の河野雅信氏に、「ドリップがなんか納得いかないんですよねー、もっとゆっくりのほうがいいのかな?」なんて話すと、「加藤くんは基本はできてるんだから、余計なこと考えずにやったらできるよ」なんて言われます。
数字にこだわりすぎると、新たな気づきを得られなくなったり、成長を阻害してしまうこともあるかもしれません。
数字で考えることをやめるのも「活用」と考えて、数字を活用すると表しました。



成功の反対を失敗と定義するのをやめる

オススメの心理術、3つ目は失敗の定義を変えてみることです。
1日の進捗目標に対して、50%しかできなかった場合、多くの方は、できなかった、失敗だと定義してしまいます。
その結果、自分の能力は50%しかできない程度なんだと思うことで、脳が現実とのギャップを埋めようとします。

筆者がよく話しているのは、成功の反対語は成長であるです。

1日の進捗目標の50%が終わったということは、同じようにすれば明日で100%になります。
その経験を積んでいくと、50%が60%になり、ゆくゆくは100%を達成するかもしれません。

100%を成功と定義するならば、50%できた日は、100%を達成するまでに必ず通過する成長過程であるとすれば、極端にいうと、1度も失敗せずに上達できるのではないでしょうか。
もし仮に、80%でつまずいてうまくいかない場合は、なぜ(できないのか)ではなく、どうすれば(できるか)で、できる方法を脳に質問してみましょう。

もっと詳しく学んでみたい!という方には、ニュートラルベースNLP®︎の講座がおすすめです。ぜひご検討ください。



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